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奈良県立医科大学高度救命救急センター研修プログラム


後期研修プログラム概要

後期研修の期間は半年以上より受け入れています。その後他科で後期研修される方も大歓迎しております。期間が1年以内の場合は当科にて研修、2年以上の場合には、一次、二次救急患者に対する理解をより深めていただくために、救急搬送受け入れ年間6,800件を誇る、淀川キリスト教病院で半年間研修していただく事も可能です(希望により各診療科での研修が可能です)。

 ・当科研修中にはICLS (Immediate Cardiac Life Support)の受講やインストラクターとして活動することにより、一般的な心肺蘇生法の修得と普及に尽力していただきます。また、外傷関係でも同様に、JPTEC
TM (Japan Prehospital Trauma Evaluation and Care), JATECTM(Japan Advanced Trauma Evaluation Care) 修得と普及に協力していただき、外傷初期診療に習熟していただきます。

 ・当科では、厚労省の災害派遣医療チーム (DMAT, Disaster
 Medical Assistance Team)、および国際協力機構(JICA, Japan  InternationalCooperationAgency)の事業である国際緊急援助隊医療チーム(JMTDR, Japan Medical Team for Disaster Relief)に参加しており、チームに参加し、研修などを通し、災害時には国内、国外の援助活動に参加可能です。

 3年間研修される場合、救急専門医申請資格を得ることができます(淀川キリスト病院も当科と同様、救急専門医指定施設です)。ただし、救急医学会会員歴5年が必要ですので専門医取得時期は人により前後しますので(取得するときに大学病院を離れていても可能です)、早期の入会をお勧めいたします。


後期研修終了後


・半年以上の後期研修後、、当科を離れ自分の特性にあった専門科を選択していただくことが可能です。

 
 救急専従医を希望される方は、subspecialityを選択し研修することが可能です。今までに集中治療、整形外科、一般外科、脳外科などに研修派遣してきております。
 
 急性期病態をScienceとして分析理解するために、研究をおこなっておりますが、大学院に入学し、研究、学位取得後、留学も可能です。当科よりの留学者は今まで3人です。学位に関しましては、大学院に入学せず、臨床を行いながら研究を行い、論文博士として取得することも可能です。現在までに当科の研究での学位取得者は6人です。


奥地教授以下、まだ新しい小さな科ですが、楽しい科ですので一度見学してみて下さい。

当センター後期研修をお勧めする理由

1.前期研修の問題点のひとつに、将来使わないかも知れない知識、技術を研修することに、多くの研修医の人たちがとまどっており、学生実習をおこなっているかのように、ただ研修期間だけがすぎていってしまっている状態の人も多いという点があります。その点、当科のように全科的な知識を要する後期研修を選んだ場合、自分で全科的な事に指示を出さなければ行けない状態に自分をおくことになり、初めて前期研修が生きたものになると考えられます。

2.医者になっての最初の5年間は非常に重要ですが、ずっと将来続ける何か一つの科を専門家として究めていく前に、救急医療的なものを、後期研修の時期にしっかりと押さえておくことは、先生にとってはもちろん、将来にわたり、先生の目の前に現れる患者さんにとっても、他の医師との差別化の点においても、先生方に利することはあっても、損になることはないと思います。当科での後期研修を、今は他の専門研修を始められない、皆から遅れてしまう月日と思うかも知れませんが、10年も経てば、それは遅れではなく、短かかった有意義な月日になるのは確実です。






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